2026年版・年収別の所得税

年収別の所得税はいくら?手取りへの影響を確認

所得税は、年収が上がるほど段階的に負担が増える税金です。住民税や社会保険料との違いを分けて見ると、手取りの減り方が理解しやすくなります。

更新日:2026年7月7日計算前提:2026年版の税制・社会保険料率に基づく概算制度変更があれば随時更新

結論:所得税は課税所得に税率をかけて計算するため、額面年収がそのまま課税対象になるわけではありません。給与所得控除、基礎控除、社会保険料控除などを差し引いた後の金額で見ます。

このページでわかること

所得税の基本

給与からどのように所得税の目安が出るのか、控除と課税所得の考え方を整理します。

年収別の目安

300万円・400万円など、年収別に所得税と手取りへの影響を見られます。

住民税との違い

所得税と住民税は似ていますが、計算時期や控除額、負担の見え方が異なります。

所得税は額面年収にそのままかかるわけではない

所得税は、額面年収全体に税率をかけるのではなく、給与所得控除や基礎控除、社会保険料控除などを差し引いた後の課税所得に対して計算します。年収が同じでも、扶養や保険料、各種控除によって税額は変わります。

給与から源泉徴収される所得税は毎月の概算で、年末調整や確定申告で最終的な金額を整えます。毎月の給与明細だけで年間税額を断定しないことが大切です。

年収別の所得税目安

年収所得税の目安住民税の目安年間手取りの目安
300万円約3.5万円約11.8万円約238.9万円
350万円約4.9万円約14.6万円約277.6万円
400万円約6.5万円約17.8万円約315.8万円
410万円約6.9万円約18.6万円約324.5万円
480万円約10.4万円約23万円約374.4万円
500万円約12.1万円約24.6万円約391.1万円

標準条件による概算です。実際の税額は控除や勤務先の社会保険条件で変わります。

累進課税は「超えた部分」にかかる

所得税は累進課税ですが、税率が上がったからといって課税所得全体が一気に高い税率になるわけではありません。一定の区分を超えた部分に対して高い税率がかかる仕組みです。

そのため、年収が少し上がっただけで手取りが急に大きく減るとは限りません。手取りへの影響は、所得税だけでなく住民税や社会保険料と合わせて見る必要があります。

住民税・社会保険料と一緒に見る

所得税は手取りに影響しますが、多くの会社員では社会保険料の負担も大きくなります。さらに住民税は前年所得をもとに翌年度に反映されるため、年収が上がった翌年に負担感が出ることもあります。

所得税だけを見て「思ったより少ない」と感じても、税金と社会保険料を合計すると手取りとの差がはっきりします。グラフページでは、年収別に内訳を視覚的に確認できます。

所得税だけでなく手取り全体で判断する

所得税は手取りを考えるうえで重要ですが、会社員の場合は社会保険料の影響もかなり大きくなります。特に年収300万円台から400万円台では、所得税より社会保険料のほうが負担額として大きく見えることが多く、住民税も翌年度の給与から継続的に差し引かれます。

そのため、節税だけを考えるより、手取り全体、生活費、貯金、固定費の順番で見ると現実的です。控除を活用できる場合は確認しつつ、無理に支出を増やして税金を下げるより、手元に残るお金を基準に判断してください。

所得税を見るときに確認したい順番

所得税を確認するときは、まず額面年収ではなく給与所得を見ます。給与収入から給与所得控除を差し引き、そこから基礎控除や社会保険料控除などを引いた後の課税所得に対して税率をかけます。この流れを知っておくと、年収が上がったときに所得税だけが急に大きく増えるわけではないことが理解しやすくなります。

また、毎月の給与明細に出ている源泉所得税は、年間の最終税額と完全に同じとは限りません。年末調整で生命保険料控除や扶養控除などが反映されると、還付や追加徴収が起きることがあります。年間手取りを考える場合は、月ごとの数字だけでなく年額の目安で見るのがおすすめです。

源泉徴収票とあわせて確認する

所得税の目安を見たあとは、年末にもらう源泉徴収票で実際の給与収入、給与所得控除後の金額、所得控除の額、源泉徴収税額を確認します。サイト上の概算と源泉徴収票の数字を見比べると、どの控除が反映されているか把握しやすくなります。

副業、医療費控除、ふるさと納税、住宅ローン控除などがある年は、年末調整だけで完結しない場合もあります。必要に応じて確定申告や自治体の案内も確認してください。

所得税は額面年収に税率をそのまま掛けるわけではない

所得税でよくある誤解は、「年収400万円なら400万円すべてに税率がかかる」と考えてしまうことです。実際には、給与収入から給与所得控除を差し引き、さらに基礎控除や社会保険料控除などを差し引いた後の課税所得に対して所得税がかかります。

そのため、同じ年収でも、社会保険料、扶養、生命保険料控除、医療費控除、住宅ローン控除などによって所得税は変わります。年収別ページでは標準条件の目安を出していますが、個別の税額を確認する場合は源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」「所得控除の額の合計額」「源泉徴収税額」を合わせて見ると理解しやすくなります。

累進課税は「超えた部分だけ」に税率がかかる

所得税は累進課税ですが、税率区分を超えたからといって、年収全体に高い税率がかかるわけではありません。たとえば、ある税率区分を超えた場合でも、高い税率がかかるのは超えた部分です。この仕組みを知らないと、昇給すると損をするように感じてしまうことがあります。

誤解しやすい点実際の考え方確認する場所
額面年収全体に税率がかかる控除後の課税所得にかかる源泉徴収票・計算前提
税率区分を超えると全部が高税率になる超えた部分だけ高い税率になる課税所得の区分
所得税だけ見れば手取りが分かる住民税と社会保険料も必要手取り内訳ページ

所得税より社会保険料が大きく見える年収帯も多い

会社員の手取りでは、所得税よりも社会保険料のほうが大きく見える年収帯が少なくありません。特に年収300万円から400万円台では、所得税だけを見ると負担が小さく感じられても、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、住民税を合わせると、手取りへの影響は大きくなります。

所得税ページでは、税額だけでなく住民税・社会保険料との違いをセットで見ることを重視しています。税金の細かい計算より先に、年収から最終的にいくら残るのか、毎月の手取りはいくらなのかを確認すると、家計や貯金計画に落とし込みやすくなります。

年収別の所得税を確認したら、税金・社会保険料のグラフページで全体像も見ておくと、どの負担が手取りを下げているか把握しやすくなります。

年収別ページは、税額より「なぜその手取りになるか」を見る

所得税ページを年収別に見るときは、税額の大小だけでなく、どの控除が入り、住民税や社会保険料と比べてどのくらいの位置にあるかを見られます。年収300万円では所得税が小さく、社会保険料と住民税の影響が目立ちます。年収400万円では所得税も増えますが、手取りが思ったほど伸びない理由は社会保険料や固定費にもあります。

つまり、所得税は手取りを理解するための部品の一つです。税額だけを切り出すより、年収別手取りページ、住民税ページ、税金・社会保険料のグラフを並べると、額面年収から実際に残る金額までの流れがつかみやすくなります。

手取りを確認したあとに見直したいこと

税金や社会保険料の目安を確認したら、毎月の固定費や将来に回せる金額もあわせて整理しましょう。

よくある質問

所得税は額面年収に直接かかりますか?

直接ではありません。給与所得控除や基礎控除、社会保険料控除などを差し引いた課税所得をもとに計算します。

年収が上がると所得税で損しますか?

所得税は段階的に増えますが、超えた部分に税率がかかる仕組みです。手取りは社会保険料や住民税も含めて確認できます。

住民税と所得税は同じですか?

同じではありません。所得税は国税、住民税は地方税で、計算時期や控除の考え方が異なります。

所得税は年収全体に税率がかかるのですか?

いいえ。給与所得控除や基礎控除、社会保険料控除などを差し引いた後の課税所得に対して所得税がかかります。税率区分を超えた場合も、超えた部分に高い税率がかかります。

計算前提と確認事項

このページの金額は、給与収入のみ、会社員、東京都、39歳以下、協会けんぽ相当、扶養なし、追加控除なしを基本にした概算です。賞与の支給方法、勤務先の健康保険、扶養、年齢、各種控除、自治体によって実際の金額は変わります。

個別の税額・社会保険料・扶養判定は、勤務先、自治体、税務署、年金事務所などの最新案内もあわせて確認してください。